「先生、お勧めのサプリメント、なにかありませんか」と、聞かれて
日々の診療の中で、患者さんからお勧めのサプリメントについて質問されることが、度々、あります。長い間、私たちは、そんな質問に対しての答えを持ち合わせていませんでした。生殖医療専門医の役割は、とにかく、最善の治療を尽くすことであると考えているからです。
また、治療成績の向上に、直接働くようなサプリメントは、そもそも存在しません。
そのため、浅田式不妊治療に磨きをかけてきました。
ただ、その一方で、患者さんがサプリメントや自分で出来ることに高い関心をもっているのは、不妊治療の「先の見えなさ」に対する不安が根底にあることも理解しています。
その上、最近のSNSの普及で膨大な情報にアクセスできるようになると、不妊患者さんは、かえって混乱しているようにも見えます。
それで、直接、妊娠率を上げるものではなくても、治療の補助となり、患者さんの「なにかやっておきたい」という思いに応えることで、いろいろな不安が多少でも軽くなり、安心や希望につながれば、それはとても意味のあることではないかという考えに至りました。
浅田院長がサプリメントに目を向けるようになったのは、このような経緯からでした。